結局、日本の教育方法で非行・犯罪が起きていると言っていいのではないでしょうか

前回からの続きになります(2001年に開かれた、日本犯罪心理学研究会第39回大会の発表論文集の中の、徳島文理大学の犬塚石夫さんの企画、司会による、「シンポジウム:発達と非行」にて、自己統制力についてのワードが上がっていたので、内容を見て見ました)。各専門家から知ることができる貴重な内容であると思い、紹介いたします。

関西医療少年院の奥村氏は、「非行と行為障害~医療少年院の立場から~」という論文の発表をしているので、ご紹介します。

“社会規範は大局的(※1)に見れば、幾世代にもわたる試行錯誤の歴史を経て築き上げられたものである。したがって社会規範からの逸脱行為、すなわち非行は人類の創造的進化の過程において不可避な現象であるということができる。

(中略)

非行は、ある遺伝的素質を持った個体がある社会環境で試行錯誤しながら人格形成をしていく過程で効率的に発生する現象であると考えるあれる。特に今の子どもたちは、獲得形質(※2)は遺伝しないで、人類が系統発生の過程でようやく辿り着いた高度情報化・管理社会といわれる複雑な現代社会の規範を、個体発生の過程で一挙に習得しなければならない状況に追い込まれている。

非行は時代を映す鏡であるといわれている。最近の非行の増加や凶悪化は、悶え苦しんでいる子どもたちの心の叫びであり、現代社会への警鐘(けいしょう)と捉えるこのが妥当である。

(※中略)

理論的観点から非行の発生率をゼロにすることは不可能であるが、実際に起こっている非行をつぶさに調べてみれば、そのほとんどは何らかのハンディを埋め合わせるための代償行為であることが理解される。

発達障害はそのようなハンディの一つであるが、非行としばしば関連がある生物学的な基盤が想定されるものとしては、精神発達遅滞(ちたい)、注意欠如多動性障害、学習障害、広汎性発達障害(※3)などが挙げられる。これらを除外すると非行と最も関連の深い行為障害が残る。p.154”

そのため、行為障害に焦点をあてて、発達論的観点で、非行少年の治療・教育について考察をしてくれています。この続きはまた次回。

非行、犯罪という考え方は、結局は、社会規範(法律)で定められていることに、違反してしまうことになるので、まずは、それをすることが、非行行為になり、犯罪行為になるということを知っておく必要があると思います。

奥村さんが述べている通り、この社会規範、法律については、短時間でつくられたモノではなく、長い年月をかけ、また、その法律の中に新しい内容を加える、内容を変えるということは一大事になるということは想像すれば分かります。長い年月をかけて、時代とともに反映をされている内容になっているので、時代に合っていないところを変えていくという動きがありますが、非行や、犯罪の部分については、年齢が変わったという動きがあるくらいで、内容については大きくは変わっていないと思われます。

これから、親からの虐待(親以外も虐待であり、子どもだけではなく、大人も対象にするべきであると個人的には思います)の規制が可決されているので、新しく追加になります。

未成年も、成人も、法律を知らなかったということで、罪を免れるワケにはいきませんので、学校で、法律を学ぶことが、重要ではないかと、個人的には思います。

やってはいけないと、何となく分かるけど、条文を見たことがない人は多いのではないかと思います。学校ではその授業がないかもしれませんので、みんなに分かりやすく、法律の内容を書いた記事を書いた方がいいかもしれないと、思っております。

知らないものは知らないですし、誰に教わるのか?親から教えてもらえる家庭はいいですが、共働きで、なかなか話をゆっくりできないと、まずは家で教えておいておかないといけない教育なんて指南はありませんし、コミュニケーションを取ることだけでも精一杯のご家庭は多いと思います。

急に社会に出ると、知らないということで、レッテルをはられ、仲間外れになってしまうことだってあります。社会人であれば、社会での居場所がなくなってしまいます。

転校、転職をしたところで、知らないことは知らないです。引きこもってしまう可能性だってあります。こうなってしまうと、親を恨むしかなくなります。

ですが、親は悪気がありません。

社会に出る前に知っておきたい知識というのを、なんとかかき集めて紹介できればと思います。

小学に上がる前、中学、高校、大学、社会人、いい大人のステージですかね。

私も、親から教えてもらえていないことは多々ありましたが、踏ん張れる精神力が生まれつき備わっていたので、なんとかここまでやってこれました。

知識と、気持ちの持って行き方が載っていれば、いいなと思います。まずは、このブログで連載をしていきながら、みなさまのご意見をもとに、改善ができればと思っています。

日本の未来のために、今生きている人がひとりでも幸せになってもらうために、本、論文をかき集めます!!!!

 

(※1)対局的:物事の全体の局面や事情に関するさまのこと。(weblioより)

(※2)獲得形質:後天性遺伝形質ともいう。先天性遺伝形質に対する言葉。すなわち,生物が生れたのちに,外界の影響によって得た形質。たとえばナイフによる切り傷や学習による知識など。(コトバンクより)

(※3)広汎性発達障害:PDDと呼ばれる。PDDは、社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする、5つの精神と行動の障害のグループである。PDDには以下5つの疾患が含まれる。うち、1-3番目は自閉スペクトラムと呼ばれ一般的である。4-5番目は稀であり、自閉スペクトラムに分類されることもあるが、そうでないこともある。(wikipediaより)

 

<参考文献>

日本犯罪心理学研究会第39回大会「シンポジウム:発達と非行」

 

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