「メンタリスト」より「ライ・トゥ・ミー」が見たい

「メンタリスト」を軽蔑しているワケではないのですが、ドラマ的に見て楽しいのは、「ライ・トゥ・ミー」だと個人的には思っている。

私の好きな傾向にある本(「人間は自分自身で選択をしたい欲求がある」『顔は口ほどに嘘をつく (河出文庫)』)を手に取ると、背表紙(1ページめくってカバーの部分)に、著者であるポール・エクマン氏が、このドラマのモデルになったと書いてあったので、一度は見てみなければならないと思っていた。

だが、このドラマは人気なのか、アマゾン・プライムでは、無料で配信されていない(2019年5月6日現在、そして正確には無料ではない)。メンタリストは全シーズン見れるのに。それがとても残念だった。

 

それは仕方ないことなのだが、このポール・エクマン氏は、人の表情について、ずっと研究をされている方なので、その方が今まで分かったことや、正確ではないが、推測していることなどが、この本を見ると分かる。

難しいことに、科学的には証明することができないのだが、経験の積み重ねなので、おそらくは、刑事コロンボや、古畑任三郎などの刑事の勘のようなものに近いのかもしれない。

 

こういった感情の時には、こういった表情をするというのは、学習されたものではなく、元から持っているコミュニケーションツールであるということも、本を読んで分かることである。

生きていくために、コミュニケーションを取らなければならないので、それを表情だけで読み取ることができるというのも、人間が元から持っている能力としています。

人間に直感という本能が備わっており、その本能に従うためには、考える時間を設けないことで発揮される。どうすればいいのかというと、一瞬だけ人の表情を見れば、その人がどんな感情かが分かるというものです。何も考えずに、一瞬だけ見て、感じたままにすること。

 

人間には、本能があり、それを、考える時間を設けてしまうことによって、能力を潰してしまっているという状態になる。

それでは、本能のままに生きれば、みんな幸せになるかというと、それはまた違う。

男性は常に性的な欲求が頭の中によぎっているため、その本能に身を任せていれば、人口爆発はもっと早まっていただろうと思われる。日本では、もしかしたら少し必要なことなのかもしれないが、仕事どころではなくなってしまうので、日本が正常に機能するためにも、男性は抑えてもらうという理性を働かせなければならないことになる。

それだけではなく、むしゃくしゃしたら、暴力的な本能だって、抑えなければならない。

それを考えると、私は女性なので、男性の気持ちは一生味わうことがない感覚になるが、男性は一歩間違えれば、日本社会の蚊帳の外に容易に出されてしまうということになる。この男性を支えるのも、女性の役目であると、改めて思ってしまった。

 

人間の本能はもちろん重要な機能であって、A.I.には備わっていない機能である(ベースとしての機能として、自分を守るために発熱してしまったら起動を停止するなどは、開発者が作らなければならないが)、生きていくためには、仲間と協力していかなければならないので、我慢しなければならないということも、DNAに刻まれつつあるのではないかと思っている。

本能を抑制するために、教育があるとしているが、それは一理あると思う。社会のルールを守らなければ生きては行けないのだから、それを学習しなければならない。そして、自分には何ができるのかを探して、社会の一員として認めてもらえるための努力をしなければならない。

人間社会で生きていくためには、人間の本能を抑制しなければならないのですから、本能という機能が、失われてしまうということなのかもしれません。

でももし、その本能を試したかったら、考える隙を与えなければ、本能を味わうことができます。その時間を設けることは、人間にとっては重要なことなのかもしれないと、個人的には思います。

本能に従う、本能を知るということと、実行することは異なると思っている。実行する際には、是非とも人間社会にとって利益になることであるかどうかを考えてからにしていただきたい。

 

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