粗暴少年の改善方法は、保護者の改善がカギ

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写真:表参道の外国人がたくさん集まる場所

各都道府県の警察には、少年相談担当が記録した、相談事例というものが存在します。

その中には、少年の粗暴性を改善するプロセスの記録も含まれていました。

この内容を、著書『少年非行の行動科学―学際的アプローチと実践への応用』を紹介します。

 

保護者から、少年に対しての相談から始まるのだが、そのプロセスを説明するのに、4〜5ヶ月の前半、6ヶ月以降の後半の2つのフェーズに、分けられている。

 

問題となっているのは、少年の方なのだが、大切なことは、保護者へのケアも必要であるという点である。

 

改善されたかどうかの保護者のデータでは、初めは、保護者への対応が主となり(おそらく、保護者が依頼者となり、内容を聞く中で、ねぎらいなどが含まれると思われる)、まずは、保護者の気持ちを受容しながら、少年とコミュニケーションを図ることによって、少年の気持ちを受け入れ、肯定的部分を評価しながら、この問題改善には、時間がかかるものであるということを、徐々に話していことで、保護者は、改善されていくように見受けられる。

後半になると、先に述べたことに加えて、少年を見守るということにより、改善が多く見られるという傾向が見受けられる。

 

少年に対しては、はじめの段階は、人としての信頼関係の形成(ラポールを作る)、気持ちを受容すること、当事者の肯定的部分を評価、そして、規則正しい生活も、改善が大きく見られている。

まずは、信頼関係を獲得するのは、これから、説得するのにも当事者の心に、響かなくなってしまうので、重要なことであると思われる。

また、社会生活への適応を促していく働きを行うことが、改善に繋がっているようです。

後半では、将来について考えさせるということと、自己肯定感、当事者の肯定的部分の評価に対して働きかけることによって、少年の自尊心を支えることと、非行につながりやすい生活から健全な社会生活に向かうように指導することによって、問題行動の改善につながる可能性が高くなるようだ。

 

問題である、少年に対してのみに、働きかけるのではなく、まずは、保護者に対して、働きかけることによって、保護者自体が変わり、環境である、家庭での生活が変わり、そのことによって、少年が変わっていくということのようです。

警察の方が、長年の経験がここに反映されているようなので、この手順で行った結果、このデータが出ているということなので、実際には、少年だけ、という対応で比べられていないので、なんとも言えないが、このデータをみると、改善されているのだから、保護者が手に負えなくなったら、すぐに相談してみることで、少年の将来が、早く改善され、未来が明るくなるなら、直ちに、警察に頼っていいのではないだろうかと、個人的には思います。

 

手に負えないからと、放置したり、逃げたりするのは、家族として、親としての責任を放棄しており、誰が、少年の未来を明るくできるのかと言ったら、家族しかいません。

1人で悩まずに、人に頼ることで、気持ちも楽になりますし、改善策が見つかれば、肩の荷も落ちます。

少年のためになることは、家族のためでもあるのです。

 

 

※ここでいう改善とは、粗暴行動が改善されている(100%ではない)という意味で使われていると思われる。

※ラポールとは、心理学用語で、2人の間にある相互で、信頼関係が生まれることであり、心が通っていると、感じられる関係のことである。

 

 

註:『少年非行の行動科学―学際的アプローチと実践への応用』小林 寿一 北大路書房 2008-05

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