少年司法システムの実態

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写真:新宿

 

著書『犯罪学への招待』に書かれている内容を、ほとんど引用する形の構成になってしまうことを、先にお詫びさせていただきます。

 

ここで言う、システムとは、”カオス”の反対の意味であり、各要素としての機関で構成され、それらがそれぞれ相互的に作用をして、全体の目的に向けて機能し合う体制のことを言います。

 

非行少年を預かる少年保護制度については、ひとつの機関で構成されておらず、いくつかの機関が、それぞれ役割を持って構成されています。

警察、少年補導センター、検察、家庭裁判所、少年鑑別所、補導委託先、児童相談所、児童自立支援施設、少年院、保護観察所、更生保護法人等々の集合体で成り立っている。

各機関は、それぞれ、上級官庁、運営理念、副次的準則、既定方針、構成員の出身領域などが異なっており、さらには、相互のセクショナリズムも働いているのだそうだ。

 

非行少年は、これら複数の機関を通過していきます。

手続きの流れがあり、それぞれの機関では、関心、重点、方針が異なっているそうで、異なっているおかげで、少年に対しての対応も変わってきてしまう(例えば、こちらの機関では厳格になり、あちらの機関では寛容に対応するといった具合です)。

 

機関ごとに対応が異なると言うのは、結果的に少年にとって負担となることになることがある。そういった場合を防ぐために、情報の交換、保存、管理を図り、一貫した対応をすることことは、大切な改善点である。

また、これができていないと言うことは、意思疎通も一致することなく、協議が形ばかりになってしまっている可能性が高くなってしまい、そんな最悪な状態が、現在、今尚起こっていると思うと、今すぐにも改善してほしいと思ってしまいます。

 

これだけを見ると、人をモノの検品のように行っているような印象になってしまいますが、非行少年については、再犯率が低いので、どこかの機関が、うまく作用しているのだと、思われます。この問題点を改善すれば、もっとより良い、少年のケアができるのではと思うと、憤りを感じてしまいます。

 

例えば、非行少年が身柄付きで、家庭裁判所に送られる場合には、少年鑑別所の観護措置がとられ、ここでは平均3週間の調査結果を経ているのですが、これが、審判の判定に十分に生かされているのかは、定かではないのだそうです。本当にこれが真実であれば、問題であると、個人的には思っている。

この少年鑑別所は、法務省の管轄であり、心理技官が処分について意見を書くそうで、一般的には、鑑別所における評価が家庭裁判所裁判官よりも厳しいことが予想されるそうです(実際には分かりません)。また、家庭裁判所での監察官送致決定と、検察庁における起訴相当の判断との間にも、くい違いが発生しているそうです。

 

機関が複数あることによって、それだけ、情報の共有が困難になってしまうが、複数の目に触れることによって、より公正な判断をすることができるという利点はあるのではないかとは思う。

なので、機関同士の情報共有であったり、考えの一貫性は、改善しなければならないと個人的には思う。

 

その1人の人生を決めるのであるから、もっと慎重に、そして、もっと丁寧に対応して欲しいと、切に思う。

 

※この内容は、著書『犯罪学への招待』に書かれているのだが、実際のところは、この目で見たワケでもなく、関係者に聞いたワケでもないので、不明である。

 

 

註:

犯罪学への招待』守山 正,西村 春夫 日本評論社 1999-05

『自由社会における犯罪への挑戦』1960アメリカ刑事司法大統領諮問委員会

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