非行と考えられる要因について考える

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非行について、総理庁、総務庁が主催してきた、非行関連要因の横断的な調査研究がある。

 

この研究目的は、一般、あるいは、非行のない少年と比べて、非行を犯した少年に多く共通する特徴を把握するために研究されており、1977年、1988年、1998年の3回で実施がされています(1999年 総務庁青少年対策本部、麦島)。

対象は、5〜20都道府県内で、公立の中・高生の、一般(2500人)と、非行を犯して警察に検挙・補導された非行少年(600人)を対象にして、質問紙調査で、明らかになった結果です。

調査した内容は、本人の性格等、家庭・親子関係、格好適応、友人関係、地域社会がある。
その中で、気になった内容を載せたい。
「家庭・親子関係」では、”愛されていない感じ”という項目があり、その内容では、非行を犯した少年たちの回答が、1988年は、10ポイント、1998年では、20ポイントと増えている傾向にあることが分かった。
ここから分かることは、一般と比べると(非行を犯していない少年)、親子関係で、情緒的な結びつきが弱いということが考えられ、それが、増加傾向にある。
「学校適応」では、”家で勉強をほとんどしない”が、3回の調査で非行少年たちは、20ポイントを維持している。
また、”成績が悪い”、”授業がつまらないという”内容でも、後ろ2回は、ほぼ20ポイントであった。
「友達関係」では、”友だちが5人以下”という項目で、非行少年が、10ポイントとなっている。
この3点をつなげてみると、家庭では、親子の関係がうまくいっていないため、家で勉強ができる環境であるわけがない。そして、最悪なことに、友だちが1人でもいればいいかもしれないが、いない少年だっているだろう(どこまでが友だちと言えるかは、ここでは定義されていない)。学校にいても、授業がつまらないのであれば、その場合には、居場所がないということになる。
居場所がなければ、犯罪につながるということが、この調査からも明らかに分かることではないだろうか。
非行少年ではない一般少年では、「親子関係」は、”辞書を4冊以上保持している家庭”、”信頼されている”、「友達関係」は、”スポーツを一緒にする”、地域社会では、”環境美化活動への参加”、また、”自然体験活動への参加”が、ポイントが、10〜20という結果となっている。
信頼されているというのは、思春期の少年にとっては、情緒が安定する大きな要素ではないかと個人的には感じる。また、家庭に辞書が4冊あるというのは、面白いデータではないかと思う。辞書があるということは、探求することができる環境があるということで、探求することによって、自信にもつながり、派生して、探求の幅が広がっていくということになる。探求することによって、自分自身と向き合うことにも繋がり、結果的に、精神が安定するのではないかと踏んでいる。
また、ボランティア活動(中でも、美化活動)をすることで、心が洗われるというのは、別の記事に記載したので、割愛させていただきます。
データで比べると、これだけの差が如実に分かってしまうのも、面白い話です。
家庭の問題は、踏み込みにくいので、ひとまずは、非行少年(一般と一緒に)が、とりあえずは、美化活動をしたらいいのに。と単純に思ってしまいます。
個人的に気になる表現は、「愛されていない感じ」というキーワードです。
愛されていると感じるときは、一体どういうときなのか、中高生が、感じるものなのか、普段から意識しなければ、気付くことすら、難しいことではないのかとも思ってしまうのです。
大人だって、愛されていると、即答ができるか?と疑問です。
そして、愛されている、愛されていないというのも、人にとって感覚が異なるとも思うのです。母親、父親は、精一杯愛しているつもりでも、子どもにとっては、愛であると思っていないかもしれません。
子どもがどんな子で、意思疎通が難しいと感じている親子さんもいると思います。もちろん、お子さまの保護、教育、監督するという義務はありますが、1人で悩む必要はなく、むじろ、色々な人に相談したり、最終的には、カウンセラーに相談することも、選択肢に入れて欲しいと、個人的には思います。
お子さまであるからといって、1人の人格者であり、尊重するべき存在です。その方法が分からなかったら、誰かに助けを求め、アドバイスをもらうというのは、むしろ、お子さまのためであると思います。
1人でも、悩んでいる方の、肩の荷がおりますようにと、切に思います。
親だけではなく、お子さまからでも、学校のカウンセラーに相談ができるような、心強い存在がいてくれるだけで、少し、心が軽くなるのではないかとも思います。
辛いときは、1人では悩まないでいいと、本当に思います。

 

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