フィンランドの「いじめ」問題

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前回の「なぜフィンランドが世界一なのか?」の続きになります。

 

学力世界一とされているフィンランドですが、この学力が評価されているのは、小学校です。世界で優秀とされている大学には、フィンランドは一切含まれていません。

そこも謎ではありますが、今回は、『フィンランドの教育力 – なぜ、PISAで学力世界一になったのか』に載っていた、いじめ問題について触れたいと思います。

 

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著者である「リッカ・パッカラ」さんは、特別支援の小学校で、教師をされているベテランの方です。

著者がいうには、世界中の学校で、いじめがない学校はない!と断言しています。

日本と同様ですが、フィンランドの学校では、「うちの学校には、いじめがあります」と認めることは、恥ずかしいことであるとされていたそうです。

 

ですが、「うちの学校には、いじめはない!」と校長先生が言ったのなら、学校のことをよく分かっていないか、嘘をついていると断言されています。

諦めているワケでもなく、見て見ぬ振りをしているワケでもなく、学校にはいじめがあるということを、誰もが認識しているのだそうです。

 

学校のいじめは、日本でも問題視していますが、家族の中でも、社会の中でも、いじめはあるのです。社会的な地位を奪い合うのが、人間ですから、どこにでも存在しているということを、みんな分かっているのです。

 

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対策方法として、アンケートを取り、その上で、いじめられた方の気持ちを味わってもらうということをしているそうです。

 

フィンランドの教師は、クラスの子どもたちの問題について、全ての責任があり、どのように解決していくかも、教師が考えなければなりません。

もちろん、1人ではなく、周りの教師、校長とも相談しながらです。

 

著者の考えでは、「いじめられて強くなる」という考えを持っている教師には、賛同できないと主張しています。いじめで、強くなる人は実際にはおらず、人の心を傷つけてしまい、その人の人間性までも損なっていくと。ましてや、人格が形成されていく大切な時期なのです。

 

ルールとして、いじめだと思ったら、だれかに報告をするということがあります。確実にいじめでなくてもです。

日本でも、そうかもしれませんが、このルールは、教師と生徒、そして保護者との信頼関係がなければ、報告することもできません。

子どもたちが、いじめどんなに酷いものであるかを伝えるのも、教師なのです。

 

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学校では、「誰もが静かで平和な環境で勉強をする」というルールがあり、いじめを受けていることで、平和に勉強をすることなんてできないのです。

 

いじめが発覚した場合には、どんなことが、どれくらいの期間、そして、回数までも調査するそうです。人によっては、些細なことでも、それが回数を重ねれば、その些細な不快が続くことで、立派な「いじめ」になるという考えのもとなのだそうです。

いじめは、みんなで戦うものであって、子ども同士の問題ではなく、親にも協力してもらう必要があるとしています。

家にいる我が子が、学校ではいじめているなんて、認めたくないと思いますが、誰しもが、家の顔と外の顔を変えているように、子どもも一緒であるということを素直に伝えるのだそうです。

 

もし、いじめられてしまう場合の説明も、先にしておくのだそうです。

先生でなくても、親でなくても、友達でもいい、誰でもいいから、話をすることによって、ちょっと楽になると。そして、話した相手が、何か対応してくれているかを確認すること。

何か、対応をしなければ、何も変わらないからです。自分でなんとかしなさいと言っても、できないから相談をしてきており、いじめは1人の問題ではないのですから、しっかりと向き合う必要があるのです。国民がしっかりと、問題意識を持っていれば、解決に向かうことができると。

 

 

日本では、教師は決められたカリキュラムがあり、義務があり、保護者対応がありで、生徒一人一人にケアなんてできないと思います。

個人的には、形式的な勉強をすることで、教養を身につけることも大切だとは思いますが、人間の想いや、命を学ぶことは、基本的なことであり、人格の基盤になるものではないかと思っています。

 

いじめられて、勉強に集中することができないのに、「成績が下がっています」なんて言われたら、誰だって、もう、どうでもいいとなってしまいます。いじめられているのに、親から、学校に行きなさいなんて言われたら、誰だって嫌です。

学校でできないのであれば、家庭でやってもらいたいこととして、打診するなど、現時点で工夫できることは、あるのではないかとも思っています。

受験勉強よりも、学ばなければならないことが、日本には数多くあると思っています。

 

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