なぜフィンランドが世界一なのか?

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フィンランドの教育は、なぜ世界一になったのか、興味がありました。

 

ピックアップされているのは、小学校のことで、保育園のことが触れられていないのが残念です。人間が形成されていく上では、保育園が大切だと思うのですが、それについての情報が見つかれば、追って載せたいと思います。

 

フィンランドの教育については、世界が注目しているということもあり、ありがたいことに、文献がたくさんあるので、本を読むだけでもかなり知ることができます。

 

まさに、今の私が疑問に思っていたことが、タイトルになっていたということもあり、『フィンランドの教育力 – なぜ、PISAで学力世界一になったのか』を選んで、読みました。

 

こちらの本は、実際にフィンランドで授業をされている、ベテラン教師の「リッカ・パッカラ」さんが書いてくれているので、信憑性があり、教師の目線でフィンランドを知ることができます。

 

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すべてを紹介することはできませんが、気になったところを紹介したいと思います。

 

フィンランドでは、若い人間が指揮をとり、教育革命が起こりました。それに従わなければならないのが、教師の役目ではあるのですが、その革命は、教師たちにとってはプラスに働き、子どもたちの学力も上がったという結果をもたらしたのです。

 

革命の内容は、

  • 教師のレベルが修士号の取得へ引き上げられたこと
  • 教育現場の裁量権が認められたこと
  • 子どもたちをグループで括るのではなく、個人として教えることが求められるようになったこと(だが、クラスの人数は、25〜26人と、以前と変わっていません)
  • 「子どもを中心にした教育」にしたこと

 

著者が子どもの頃には、今の日本の教育と同じように、先生が、子ども1人ひとりのことを理解していると思ったことはないそうです。そして、テストの結果で評価されていたのだそうです。人間を評価するのではなく、テストの評価で人間を見ているという状態です。

 

個人の人間性を、誰も見てくれず、ただお利口にしていればいいという状態が、革命前だったなんて、エピソードを聞くと、まるっきり日本と一緒なので、驚きました。

 

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「子どもを中心にした教育」にしたことで、子どもの様子を見て、教師がカリキュラムを自由に決めることができます。なので、教える方法、内容、教科書も、教師が一任されているのです。

 

保護者は、教育のエキスパートである教師を信頼しているので、それが可能なのだそうです。この教育革命を反対する声もあったそうですが、変えるつもりはないと、きっぱり宣言しています。

数字だけで子ども見るのではなく、子どもたち1人ひとりが、持っている力を引き出すには、どうしたらいいのかを考えるというのが、フィンランドの教育の軸になっているようです。

 

 

教科書の内容を、無理やり詰め込んでいるのではなく、個人を見ながら、個人のペースで勉強ができる環境を提供しているということになります。それは非現実的ではないかと思ってしまいますが、ありますが、タネがあります。

小学校低学年では、午前と午後で、ひとつのクラスを分けることで、少人数になり、子どもたちのことを密にケアすることができるというシステムもあります。家庭の事情も考慮し、通学時間に融通を利かせるのも、教師の役目となっています。

 

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教育革命が行われたことで、教師の負担はとても増えましたが、それだけの責任が教師にはあるということです。

 

システムや、教育内容が変わったことが、大きな変化をもたらしていることは確かです。

 

著者が何気なく、サラッと書いていることがあり、個人的には、その部分が一番大切ではないかと思われることがあります。

 

子ども自身を見るということは、もちろん大切ですが、保護者のケアも、とても大切になるということです。

 

個人を見るということは、密な関係になるということです。保護者からの要望も増えるようで、クラスの人数分の保護者と話すとなると、その時間も作らなければならず、昼間はできないので、時間外になってしまうのだそうです(小学校によっては、授業を午前中で切り上げて、その空いた部分で保護者とのコミュニケーションを図っているところもあるそうです)。

 

フィンランドでは、超過勤務はないそうですが、大切なことなので、仕方がないそうです。エピソードの中には、保護者との関わりが多く書かれています。それが、結局、子どもの力を引き出すことに必要なことになっていると思います。

 

保護者とコミュニケーションを密に取ることによって、信頼が生まれ、お互いでサポートをするという連携が自然にできる関係になっていくのだと思います。

 

テストの成績ではなく、子ども自身を、一緒に見守ることが、口先ではなく、しっかりとできるのです。子どもの将来は、教師だけではなく、保護者にも責任があるのですから、協力して、はじめて、子どもを見守ることができるのだと思います。

 

これだけ、信頼されるには、確かな知識、経験があるのは、当たり前なのだそうです。

どれだけ子どもたちのこと思っているか、ということが、授業内容、取り組んでいる態度に、滲み出ているのだと思います。

 

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フィンランドが世界一になったのは、子どもたちへの教師の想いが、結果になったということではないかと思います。

 

まだまだ、書きたいことは、たくさんありますが、細かい内容は、また今度にしたいと思います。

 

 

 

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