モノゴトをよく見る力を養うのがレッジョ・アプローチ

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レッジョ・エミリアには、バスターミナル側の出口の先に「ローリスマラグッチ国際センター」という場所が、設置されています。

ここでは、ドキュメンテーションを保存したり、レッジョ・アプローチを学びに来ている多くの人々が、ここで学ばれているようです(イタリア人ではなく、アメリカン人や、北欧の人たちが、ホールに入って説明を受けているような様子を伺ったことがある)。

月に1度、イベントがあり、その時には、スタッフの人がワークショップを開いてくれています(その様子は、また別の機会に)。

 

ここには、ドキュメンテーションが英語で展示されているだけではなく、展示物も並んでいます。その中には、こう言ったモノも展示してくれていました。

 

これは、玉ねぎのようです。

もう乾いてしまっていますが、おそらく、乾いていない状態で、実際には行なっていたのではないかと推測しています。なぜなら、レッジョでは、五感を刺激するアプローチを意識的に行なっているので、質感や、香りも大切な刺激のひとつです(乾いていくという変化も大切な要素ではないかと思います)。

 

そして、玉ねぎひとつにしてみても、よく観察をすることで、発見がたくさんあるのだと思います。

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もちろん、肉眼で見ることも大切ですが、レッジョでは、このように、もっと詳しく見るために、顕微鏡を用います。

もちろん、日本にも、顕微鏡はありますが、見ている人は、ひとりしか見れず、「見て見て!」と言っても、その場所を同時に共有することができないのです。

 

そんな顕微鏡を、このように、モニターに映すことで、複数人と、今、同時に、感じたこと、見ていることについて、意見を交換することができる環境を作れるのです。

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ひとりで学べば、知識は増えていきます。その中に、驚きもあると思いますが、限界があるのではないかと、個人的には思います。

複数人いることで、同時に様々な意見を聞くことができることができ、自分の見方だけではなく、「そんな風に思うんだ」「確かにそうかもしれない」など、同じモノを見ているのに、様々な見方を、学ぶことができるようになるのだと思います。

 

なかには、この場で、うまく発言できない子もいるかもしれません。イタリア人は、よくお喋りをしますが、難しい子もいるのではないかと思います。でも、言葉でなくても、色々な表現方法があります。

この玉ねぎを見て、感じたことを、絵で描いてみたり、体を使って表現してみたり、粘土や、その他のマテリアルを使用して、造形で表現してみたりすることもできます。

少し時間が経ったことで、気付くことだってあります。絵に描いているときに、「どうだったかな?」と思うところが出てきたりして、その部分を想像で描いてみたり、表現したものと実物を比べて見ることによって、よりそのモノについて、理解を深めることができるのだと思います。

 

そして、その表現した作品を、みんなで見合うのだそうです。

そこで、また意見交換をし、同じモノを見ているのに、注目している場所も違えば、表現方法も違う。そこでまた、新たな学びにつながっていくのだと思います。

 

同じモノなのに、色々な見方ができることを学び、また、人それぞれの表現方法があり、その表現方法こそが、自分らしさになり、それを認め合うことができるという機会にもなり、子どもの時から、この環境があるだけで、自分は自分でいいと思えることができ、たくましく生きていくことができるのではないかと感じました。

モノをよく見る力を養うことで、これから触れるモノゴトに対してはもちろん、人に対しても、自分なりに見ることもでき、また、様々な見方、意見を聞き入れられる力を身につけるということに繋がるのではないかと思います。

 

 

 

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